30th特別対談 協調と成長 ~既成概念にとらわれず、組合員、会社ともに挑戦し続けよう~


社員の協力を得ながら 新社長とともに 『倍』の仕事に邁進

佐々木:今年の6月で社長交代を発表されましたが、その狙いをお聞かせください。

 

樫尾:改革のスピードを加速するためです。
 私は、現在取り組んでいるV15※は単なる通過点であり、あと3年間でそれを倍にできるのではないか、と考えてみました。すると、3年間が終わってから ではなく、今、このタイミングで社長を交代したほうがいいと思い立ったのです。次の社長と一緒に明確な目標のもと尽力すれば、一人でするよりも倍の仕事に チャレンジできる。それに、新しい社長は私よりも経験が少ない分、社員全員の力添えが必要不可欠です。社員みんなの協力を得ながら、営業利益率を倍にする 仕事に邁進していく。そこが、私が社長交代に踏み切った最大の理由です。

 

佐々木:そのような想いがあったとは知りませんでした。社長がV15を掲げられ たとき、労連としても会社をサポートするための「V15委員会」を立ち上げました。売り上げ規模は、一朝一夕では上がりません。私は営業時代、当時の上司 から、5%で優良企業、7.5%で超優良企業という話を聞きました。ですから、「本当に15%ですか!?」と耳を疑いました。非常に和雄社長らしいとも思 いましたが(笑)。しかし我々の心配をよそに、予想の10%を超えましたね。

 

樫尾:結局、従来のメーカーという既成概念にとらわれていては達成できません。事業内容次第でどうとでもなるのです。中身をうまく考えれば、15%だけでなく30%になる可能性だって十分ありますよ。
 たとえば、新入社員は本来2年で一人前になるところを、ほとんどの企業が10年かけて育てています。その原因は、新人を育成するには時間がかかるという 既成概念にとらわれているから。可能性はあるのに、企業側が一人前になる仕事をさせていないし、社員自らもしようと思わないのです。同じように、幹部社員 も、本来なら3年で倍の仕事ができるはずなのに、できないと思い込みやらないんですよね。

 

※V15:全社で60期営業利益率15%達成をめざす取り組み。








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